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この世に無数にある世界の片隅で






休日。

特に気張る事もなく、また、さほどの億劫さもなく、運動を続けている。

それはジム通いだったり、ロードワークだったり。

だいぶ寒くなってきたので、ジムの回数の方が増えそうだな。

ジムの場合は、長々とストレッチを行い、残りの時間でマシンを一通りいじって行く。

ロードワークの場合、ラケットを背負い公園までのジョギングで汗を流す。
到着後は基礎的な筋トレのあと、ひたすらラケットを振り回す。

ロードワーク①


一番の楽しみは壁打ち。
文字通り、集中して打ちこめる。
心の中になんとなくある割り切れない何かとか、そういった類を彼方に追いやることができる。

だいぶ寒くなり、空気が澄んでいるのが解る。
その分、日が暮れるのが早い。

時間の境目のコントラストは美しく、世界の片隅で生活しているのも案外悪くないと思わせてくれる。

ロードワーク②


明日もまた、無理なく頑張りたいと思う。
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雲海を一匙


宅配の食料が届き、中身を確認していた時の事。
面白いものを見つけた。

ドライアイス。
それもかなり巨大なもの。


ちょっと面白そうだと、食料が入っていたスチロールの容器に水を並々と注ぐ。

またたく間にドライアイスは気体へと昇華する。

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子供たちは大喜び。

こういうのはくだらないけれど楽しい。

しばらくの間、子どもたちと一緒に気化したドライアイスを眺めて過ごす。

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そんな午後のひとときでした。

断髪式






長男も次男も伸びるに任せた髪形で、時には女の子のようになっている。

そろそろ、そういうのもどうか?と。



少し前の事。
近所の中華屋さんで女の子と間違われた事をきっかけに、長男を床屋さんに連れて行った。

「お父さん、どうします?」

どうしますと聞かれて、粋な答えを持っていない僕(笑)
髪形の種類なんて、良く解らない。

「ソフトモヒカンでお願いします」

僕はいつもソフトモヒカンなので、同じ髪型を頼んだ。
それしかしらない(笑)

長男は事情が解らず。


ものすごい量の髪の毛が切られていく。
鏡越しに長男の顔が微妙な表情になっていくのがわかった。
僕は笑いっぱなし。

断髪式


あくまでも個人的な感想。


子供をつれて床屋に行く事に、ちょっとした幸福感を感じた。
ああ、僕はお父さんなんだな、と(笑)
そんな実感があって嬉しい。

「お疲れさまでした~」

散髪が終わった事を長男は認識し、鏡をまじまじと見るも、激しく短くなった髪形を見て固まっていた(笑)
近づいていくと、鏡を見てぼそっと一言。

「おかあさん、、、」

ソフトモヒカンにショックを受けていた(爆笑)

まあ、いいじゃん。
そんなに遠くない未来に、きっと気取った髪形にするんだろうし。
そのとき、好きな髪形にしなよ。




そして3人が残った

 




二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。

『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』


宮沢賢治・「やまなし」より。

くらむぼん










休日の夕方。

湯船に浸かりながらのんびり。
ビニールに詰め込んだスマホで適当に音楽を流す。

ああ、クラムボンだ。

シャッフルされた曲は、いつだったかに携帯会社のCMで使われていた曲だった。

キーボード、ドラム、ベースのスリーピース。

クラムボン①


きっかけは音楽学校。
授業の一環で、クラスメイト同士自由にバンドを作って発表をするという課題が出た。
よくある話で、誰からも誘われない三人が残った。
そして、当然のようにその三人でバンドを組むしか選択肢がなかった。

けれど、それは、想定外のミラクルとなった。






連想して思い出される事。

高校の時。


音楽の授業で、自由にメンバーを決めて自由に選んだ曲を演奏披露するという課題が出た。
ルールとして、何の楽器を使ってもよいが、メンバー同士が「同じパートを演奏しない」という縛りが設定された。

クラスは沸きったった。
わーという声とともに、すごいスピードでグループが作られていった。

あちこちで出来あ上がったグループは、やがて、何の曲をやるか?何の楽器を使うか?と話を進めていた。

想定した通り、僕は壁の花と化していた。
まあ、こんなもんだ。
それはさておき、ソロ演奏は失格だと言っていたので、誰かと組まないとならない。

なんとなしにクラスを見渡すと、もう一輪壁の花を見つけた。
女性的な顔立ちをした彼は、見た目は申し分ないが、地味な性格が災いしてか、常に冴えない印象をまとっていた。
例えるなら、容姿はチビまる子ちゃんに出てくる花輪くんだが、性格が永沢くんで、言ってしまえば暗かった。
そんな彼と目を合わせ、シニカルな笑顔を交わす。

仕方が無いと、恐らくはお互いに思い、どちらからともなく歩み寄る。

その時、視線を感じて二人とも同じ方向に目を向けた。

なぜかニコニコと笑顔を振りまきながら、けれど誰からも声をかけられる事もなく、事情も解らない感じで自分の席に座ったままでいる生徒を発見した。

「ああ、、、」

たぶん、僕も、冴えない花輪くんも同じように思ったに違いない。

「彼がいたか、、、」


その生徒は牛乳瓶の底のようなぶ厚い眼鏡をかけていて、何をするにもスリーテンポ以上遅れてしまい、勉強もあまり得意ではなかったが、何より運動がまったくできないという生徒だった。
環境によっては虐めらそうなタイプだったが、いつもニコニコしていて、その笑顔が純粋すぎる為か、誰一人として彼を虐げるような事はしなかった。

「いっしょにやるかい?」

冴えない花輪くんが彼に声をかけた。

うんうんと何度か頷き、そしていつものようにニコニコした。

そして僕ら残り者の三人でチームを組むことになった。





僕と冴えない花輪くんは話をした。
おそらく、クラスが一緒になってから初めての事に違いなかった。

二人とも心にひっかかる事があった。

「ニコニコくんを誰も誘わなかった」

仕方が無いと言えばそれまでだが、なんとなく釈然としないものを感じていた。
もちろん、それは、自分たちの事を棚に上げての勝手な思いだった。

「足手まといになる」

言葉にすれば少々残酷な打算が、クラスメイトにはあったに違いない。
そんな理由でニコニコくんは一人ぼっちで席に座っていたのだと思った。

「ここはひとつ、皆を驚かせよう」

僕と冴えない花輪くんはそう決めた。
そして「どうやって?」を話し合った。





発表するにあたって決めたこと。

・楽器は気取らず「リコーダー」とする
・誰でも知っている曲を選ぶ
・曲は、解りやすくキャッチャーなものにする

そして、

・主旋律はニコニコくんに演奏してもらう

とした。





発表に向けての練習は音楽の授業時間内で行えた。
けれど、致命的にニコニコくんは音楽も駄目だった。
何より譜面が良く解らないようだった。

牛乳瓶のそこのような眼鏡越しに、まるで譜面を舐めるように顔を近づけてオタマジャクシを指で追った。

「これ、何の音か解る?」

ひとつのオタマジャクシを指差し尋ねても、それが「ラ」なのか「ソ」なのか判別が付かないようだった。
なので、音楽の授業時間内で曲をマスターするのは不可能だった。

「部活休もう」

僕も冴えない花輪くんも運動部に所属していたが、しばらく休部し、放課後毎日発表曲の練習をすることにした。
僕ら二人はニコニコくんに付きっきりで譜面と指の押さえ方を説明した。
それはカメより遅い歩みだった。
けれど、ニコニコくんは少しずつ曲を覚えて行った。

僕らはニコニコくんの覚えた部分に合わせて、伴奏の練習をした。

どれだけの時間がかかったのかは、もう覚えてはいない。

けれど、僕らは放課後の誰もいない教室で練習をしながら、ニコニコくんに合わせてケラケラ良く笑った事を覚えている。




発表の時。


皆、ほどほどの出来栄えでその時を迎えていた。

そして、僕らの番が来た。

クラスの皆が注目しているのがわかった。
理由は、不揃いの三人で、さらにはメンバーにニコニコくんがいるからだった。
どっからどうみても余り者三人組で、果たしてきちんとできるのか?という視線を感じた。

ニコニコくんは少し緊張しているようだった。
僕と冴えない花輪くんはニコニコくんに向けて笑いかける。
そして、僕は手でリズムをとり、ニコニコくんに合図を送る。

ニコニコくんが独奏でスタートした。
クラス中が静かになったのが解った。
たぶん予想外の展開だったからだと思う。

程無く、冴えない花輪くんが自分のパートで伴奏を開始した。

良い感じで進行するのを確認して、僕も自分のパートで演奏に加わった。
誰もが知っているノリの良い曲が、淀みなく進行する。

やがて、何一つつまずくことなく一曲目が終了した。

「おおっ!」

とう声が聞こえた。

僕らはご機嫌で、さらには得意げに二曲目をスタートさせた。

ニコニコくんがどれほど頑張ったのかが全員に伝わったに違いない。
授業が終わったあと、ニコニコくんは皆にたくさん褒められていた。

そして、僕たち三人は、その後一度も一緒に集まることは無かった。
余り者は余り者らしく、慣れ合う事が得意ではなかったからだった。





クラムボン。


音楽学校の課題で、偶然に組まれたスリーピースバンドは、結果そのままメジャーデビューを果たす。


個性的な楽曲と特徴的なヴォーカルを武器に、強烈なオリジナリティを持ってアルバムを9枚リリース。
デビューから18年がたち、今でも音楽学校での課題を三人で続けている。

素敵な事だなと思う。

ちょっと、ニコニコとしてしまうな。










表題は、イギリスのロックバンド「ジェネシス」のアルバムから。

そして三人が残った


前衛的、かつ演劇的なアプローチで人気を誇ったが、中心人物でバンドの方向性の全てを握っていたヴォーカルでありリーダーのピーター・ガブリエルが突如脱退してしまう。
追うようにギターのスティーブ・ハケットも脱退し、残されたのがキーボード、ベース、ドラムの三人で、その状況をそのままアルバムタイトルにしたのが「そして三人が残った」だ。
楽器編成は偶然にもクラムボンと同じ編成だ(笑)


強烈なリーダーが抜けたことで、バンドは存続の危機となるが、何が正解なのか解らないもので、残った三人で継続されたジェネシスは、結果全米チャート1位を獲得したりと、さらなる人気を得ることになった。

理由としては、後に「世界で最も忙しい男」と言われるようになるスーパーヒットメーカー「フィル・コリンズ」が残った3人の内の1人だったからだ。
フィル・コリンズが担当楽器のドラムだけではなく、リードヴォーカルとしてフロントマンを務めるようになると、天性のメロディメーカーぶりが覚醒し、瞬く間に人気バンドとなった。
フィルコリンズ



ちょっと運命的な出来事は、残り者3人組のジェネシスが全米1位を獲得した時、その1位の座を引きずり降ろしたのが、かつてのリーダー、ピーター・ガブリエルの曲だった。

個人的な思いでとして、今は亡き弟が一度だけ僕に「お勧めのアルバムある?」と尋ねた事があって、その時に薦めたのがジェネシスの全米1位を引きずり降ろしたピーター・ガブリエルのアルバム「SO」だった。
まあ、本当に個人的な思い出だ(笑)
ピーターガブリエル


弟がとても気に入っていたアルバムであり、僕もお気に入り。
亡き弟との唯一繋がりを感じられるファクターかもしれない(笑)

抒情的でドラマチック。これぞガブリエルな名曲↓


状況に抗わず、状況を受け入れて前に進むのは、案外正解なのかもしれない(笑)




※ふろく

CMで使われていたクラムボンの曲。
トリオ編成ならではのテクニカルな演奏でありながらなかなかキャッチャー。

恐らくは知らない人はいないと思う。






いらっしゃいませ
プロフィール

kakeru666

Author:kakeru666
-
子どもたちとのお出かけ記録。

これからの方々の参考になれば幸いです。

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