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僕らが遊び続ける一つの理由



「さて、ようやく君の番だな」

聞きなれた声がする。
ただ、今までと違うのは、その声が僕の為に発せられているという事。
いつもは、どこかにいる誰かに向けて語りかけるのを聞くばかりだった。

闇は深く暗い。

「君には二つの使命がある」

これも何度も聞いた言葉だ。
だから、僕は十分に心得ているつもりだった。

「一つ目の使命は、君の魂の片割れを見つけ出すこと。そして二つ目は、、、」

そこで言葉は一呼吸おかれた。
僕は理解している。二つ目の使命は、、、、

「星を回す事だ」

誰しもそれぞれに役割がある。
僕の二つ目の使命は星を回す事だ。

「無理をしなくてもよい。ただ存在を諦めてはいけない。そうすれば星は回り続ける」

なるほどと思う。
そうすれば星は回り続けるのだ。

「君に二つの使命が与えられた事によって、一つの権利も与えられる。さて、、、」

再び声は一呼吸おかれた。

「もう選んである」

僕は言った。
深い闇の悠久の果てで沢山の記録の中から選んだのだ。

「なるほど」

声は頷き、僕の前に小さな光を差し出した。

「さて、ようやく君の番だ」

同じ言葉を聞きながら、僕は小さな光の中に飛び込んでいく。
空気を感じ、温度を感じる。
僕は慣れない体にグッと力をいれて、目いっぱいその空気を吸いこんだ。
そして声を出して呼ぶのだ。
お父さんとお母さんに僕の声が届くように。


※※※

「お父さん、どうして地球が回ってるのか知ってる?」

朝食をとっている時、突然長男が訪ねてきた。
僕と長男は朝が早い。まだ、奥さんも次男も寝ている。

「なんでだろう?」

僕はコーヒーを飲みタバコを吸う。
朝食代わりで、毎朝の儀式だ。
長男は牛乳を飲み干すと話を続けた。

「みんなが一生懸命走るからだよ。その勢いで地球は回るんだ」

なるほどと思った。
そんなふうに考えてみた事はなかった。
もしかしたら、本当にそうなのかもしれない。

「じゃあ、公園に行ったら、もっともっと鬼ごっこをしないといけないね」

僕が言うと、長男は黙ったまま笑っていた。
奥さんと次男にも教えてあげよう。
僕らはもっと走り回って、たくさ地球を回さないといけない。

いつまで一緒に走り回れるか解らないけど、いつまでも一緒に走り回れたらいいなと僕は思った。

おにいちゃん

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