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納屋に手を焼く





長男がまだ二歳か三歳かのころ。
癇が強く、昼夜関係無く泣き騒ぎ、とにかく大変だった。

当時、僕はリソースの少ない部門にいて土日無く働いていた。

そんなわけで、奥さんは一人で長男の面倒をみていたのだが、日に日に疲弊していって、奥さんが精神的に少々よろしくない状況となった。

仕事馬鹿の僕も、さすがにマズイと思い、状況を立て直す為、二つの事を決めた。

一つは、土日は絶対仕事をしない事。

バーター安として、平日は余分に働く事とした。
このため、会社に泊まるなんて当たり前のようになってしまったけれど、その分、土日は必ず休む事ができた。

休日は奥さんに代わり、家事の一切と子供の面倒を請け負った。
奥さんには何もしないでいいよと伝えた。

二つ目は、奥さんの部屋を作ること。
土日、何も気にせずくつろげる場所を用意してあげようと考えた。

なので、我が家で最初に自分の部屋を持ったのは奥さんだった。

僕と長男はと言えば、土日は家を出る事にした。
とは言っても、行くあてがあるわけでもなく、車で出掛けては適当な駐車場で日がな一日過ごした。

車は便利なもので、エアコンもあるし、DVDもテレビもみれる。
お昼も、おやつも車の中で食べれるし、お昼寝だってできる。

車内が広い事を利用して、小さなテーブルも持ち込み居住空間を充実させていった。

車中泊の発想はこれがきっかけみたいなものだった。

やがて、どこぞの駐車場で過ごす事に飽きて、どこか長男が遊べるような場所はないものかと、駐車場のある公園を訪ねまわった。

そして初めて広大な公園が数多く存在することを知った。

こうなると、毎週末の発見が楽しみで、僕は積極的に公園を探してまわった。

小さな相棒も退屈することなく元気に遊び続けた。

こうして僕らの公園巡りが始まった。


やがて、次男が加わり、最後に奥さんが加わって今のスタイルが完成した。


✳✳✳

何の話しかと言うと、ようやく僕も自分の部屋を作ったということ。


奥さんの部屋を作ってからは、僕と子供たちは空いている部屋で三人で寝ていた。

何もない部屋だったので、誰の部屋というわけでもなかったが、年末にその部屋を子供部屋として完成させたことで、僕の寝場所が無くなってしまったのだった。

「納屋を整理するか」

ひとへや丸々を倉庫として使っていたので、その部屋を片付ければ寝場所ぐらい確保できそうだった。

その部屋は壁一面を覆う大きな本棚があったのだが、その半分は奥さんの物だし、奥さんの部屋に移動させようと試みた。

ところが、本棚が大きすぎて奥さんの部屋に入りきらず、結果、二階の廊下に設置する事になった。

正月①

まあ、ちょっと変だけど、とりあえずはしばらくこれとした。

でっかい本棚を追いだし、完成した僕の部屋はこんな感じ。
正月②

ちょっとそれっぽく見える。

反対側から見るとこんな感じだけど(笑)
正月③

納屋には変わらない。

とは言え、副産物として作業スペースもできた。
正月④

寝床裏の空間は読書にうってつけ。

なんだか、部屋に篭っちゃいそうだ(笑)


✳✳✳

表題は村上春樹の作品をもじったもの。

けれど、今回のお勧めは写真のテーブルに転がっている作品。

奥さんの母親は読書好きだが、奥さんは読書嫌い。
なので、義理母からお勧めとして幾つかの本を僕が頂いた。

その中の一つ。
ベルンハルト・シュリンク作。
「朗読者」
朗読者


映画にもなっている。

恋愛小説なのだが、ストレートに言えば性愛小説であり、さらに踏み込んでいえば未成年との淫行が素材となっている、なかなかグレーな作品。

ただ、世界的なヒット作であり、その要因としては刺激的な設定だけではなく、時代設定として取り上げられているナチスドイツの戦争責任のあり方を問う作品であったり、そういう時代に翻弄された普通の人を扱った作品であったり、とろけるような作品であったり、身を切られるような切ない作品であったりする多様さが、万人から共感を得ているのではないだろうか。

確かに、読後はボンヤリと作品の世界観に浸ってしまう。

映画は観ていない。
ちょっとタイトルが商業的で野暮ったい。
まあ、いつか観てみようかな。
朗読者②

お気づきかもしれないが、作品の重要なファクターは「読む人」である。
機会があれば是非。
後悔しない一冊です。



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