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羊のレクイエム

羊のレクイエム④
※千と千尋の「油屋」のモデルのひとつなんだとか・・・・




※※※





世の中には、よく解らない事が沢山あるが、大概は知らずとも日々の営みに影響はない。

その、よく解らない事のひとつに、「弟は何故死んだのか?」というのがある。

おそらく、両親も理由を知らないのではないかと思う。


いや、僕には何も言わないだけで、もしかしたら知っているのかもしれない。
けれど、僕が知ることはたぶんないだろう。


弟の死後、両親は改宗をし、仏教徒になった。
恐らく、何かにすがろうと思っての事ではない。


元は八百万の神々に使える神道だったが、たぶん、神道よりも故人に対して思い敬う儀式的な要素に安心感をみつけたのだろうと思う。
仏教の何たるかを何も知らないので、僕の勝手な想像だ。

僕には相談も無かったし、特に否定もしない。


仏門に入った両親は、その後、独自に弟を弔うため、弟の遺品、特に子どもの頃のものを夫婦揃って一通り目を通し、そして焼却したと言っていた。

「おにいちゃんのこと、色々作文に書いてあったよ」


何が書いてあったかは、両親は教えてくれなかった。

まあ、世の中には解らないことが沢山あるということだ。







子どもの頃、お世話になった方々は沢山いるが、今年なくなった「おばさん」もその一人だ。
遠方の地で、さらには不便極まりない土地で暮らしていた。

結婚時、新婚旅行にも行かず、真っ先に奥さんを連れて行ったのが、この「おばさん」の家だった。
結婚式らいしい結婚式をしていなかったので、奥さんを紹介したかったのだ。


僕はおばさんにお線香をあげようと、その遠方に足を運ぶことにした。
奥さんは仕事だったので、子ども達を連れて行った。


その前に、久しくしている弟のお墓もお参りをした。
子ども達にお墓の掃除をしてもらい、お線香をあげ、手をあわせた。




おばさんの住んでいた場所は、山奥の、そして何もないところ。

少しだけ、子ども達と散歩をした。
弟と歩いた場所。
兄弟を見ていると、こんな感じだったのかなと考えたり。
羊のレクイエム②


一通りの目的を果たした頃には夕方。
日帰りには少々きついため、おばさんの住んでいた土地で、一晩を過ごすことにしていた。

羊のレクイエム⑤



いつも旅行は車中泊。
ホテルなど泊まったことがなかった。

子ども達は興味深げに、部屋だけでなくホテル内を散策していた。

食事前にはホテル自慢の温泉を済ませ、着たことが無い浴衣にご満悦。
羊のレクイエム①



しんみりとした場所にあるホテルは、風情があって鎮魂旅行にうってつけだった。

神道での鎮魂は、生きている者の「みたま鎮め」
この日は、僕の御霊沈め日でもあった。

羊のレクイエム③





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No title

kakeru666さん、おはようございます。
弟さんを亡くされてるんですね。
死んだ人がどう考えてたかって
よくわからないですよね。
寡黙だったうちの親父もガンで2年の闘病中どう考えていたか
わからないまま。
知ってるはずのばあさんは小出しにするくらいで何も語らない。
墓までもっていく気か。
兄と弟は存命だが普段交流はないから何考えて生きてるかは全く分からない。
俺はそういうのは嫌だから言いたいことはすぐに家族に伝え
ブログに考えていることを残そうと思いました。

Re: No title

なお 様

コメントありがとうございます。

弟の事は色々なぞが多く、、、。

当日、弟は奥さんといつものように一緒に会社に向かいまして、
勤め先がちがうので、途中で別れるのですが、奥さんと別れたあと、
弟は職場には向かわず、再び自宅に戻っていました。

亡くなる少し前に、奥さんに携帯メールを送ってます。
内容は、生まれて間もない次男の具合が余りよくなく、
保育園から連絡入ってたりしない?の確認メールでした。

そのメールの後、弟は自ら命を絶っております。

数日前にさかのぼると、毎日のように家に通っている父親に
「可愛いでしょ?」
と次男の鼻をさすると面白い顔をするのを、嬉しそうに
見せていたと、通夜の折、久しぶりに、というか
初めて父親と二人きりで夜を過ごした際に、不思議そうに
話しておりました。


自分を同じ状態に置き換えても、弟の心理状態は想像しきれず
まあ、時々思い出しては、何が起きたのだろう?と考えるのみで
答えがありません。

あまり話しをしたことも無く、ましてや僕は実家を出てからは
家族との接触がほぼ皆無だったので、そんな弟は、死ぬ間際に
僕のことなど微塵も思わなかっただろうなと思ってはいます。

そんな弟ですが、無くなったと知らせを聞いた晩は、自宅の
台所で一晩中泣きました。

寝ていた奥さんが起きてきて、
「今夜は飲み明かそう!!」
と妙に明るく言いながら、ビールを一緒に飲んでくれたのが
記憶に残ってます。

まあ、そんなことがあったな、ということで、それ以上のことでは
ないのですが。


誰が何を考え、何を思っているのかなんて、よくわからないのは、
僕はあまり気にならないのですが、とはいっても、子ども達が
何を思い、何を考えているかは知りたいものですね。

コミュニケーションは得意ではないので、自分の思いは誰にも伝えない
のですが、身勝手ながら家族とは仲良くこじんまりと過ごしたいものだと
思っております(笑)




何が起こったのかは、いまだにわからずです。

兄弟のつきあい

弟様の件、ご冥福申し上げます
kakeru666さんにとって、ご参考になる話か
自分でも判断つきかねますが・・・

自分にも8歳年下の弟がおりますが
互いに家を出てからは、ほぼ会話すらなく
過ごしております

過去に職場の人間関係で鬱になり
退職したことがある、と母親経由で
聞いたことがあります

すでに退職した後だったため、
本人に会った時も「そっとしてあげよう」と
思っただけで、その話はしませんでした

しかしリアルタイムで話が出来ていたら
良かったのか、悪かったのか、正直、解りません

父親はすでに他界していたのですが
少なくとも相談相手として、自分が務まらず
ふがいないもんだ、と思ったような

あるいは、弟は自分に知れてしまうと
問題が大きくなると考えたかもしれません
当時の事を話すのに、時間が必要みたいです

Re: 兄弟のつきあい


aonekopapa 様

いつもコメントありがとうございます。

男兄弟など、成長とともコミュニケーションは薄れ、お互い干渉すること無くそれぞれの生活を送る、、、まあ、こんなもんなんでしょうね。

ただ、「ここ一番」の時ぐらい何かをしてあげられたらよかったのにと、都合の良い事を思い、後悔したりします。


奥さんは姉妹の妹の方で、二人とも友達のように連絡をとりあってます。
これはこれで、良いことですが、男同士だと難しいもんですしね(笑)

特別なことは起こらず、普通であることが当たり前だと決め込んでいる僕には、弟のことはショックで、特別な出来事過ぎて、なかなか忘れることができないでいます。

むしろ両親のほうがあっけらかんとしていて、普段の会話の中にも、平然と弟のことを話題に出してはケラケラしていたり。
そのほうが楽なのかもしれませんが。


弟さんのこと。
たまには、白々しいぐらいに、お声をかけてみてはどうでしょう?
自分には、兄貴がいるんだったなと、思い出すかもしれません。


あ、そういえば、ちょっと小ネタなのですが、、、、


弟が無くなった翌日。
実家に駆けつけた際、両親が「子供がいなくなっちゃった」みたいに泣くので、
「ちょっとまて、もう一人子供がいるのを忘れてないか?」
と本気で言ったことを思い出しました。

両親は「はっ」とした感じで泣き止んだです(笑)

兄貴がいることを思い出させてあげてくださいね。
・・・余計なお世話か(笑)

いらっしゃいませ
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kakeru666

Author:kakeru666
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子どもたちとのお出かけ記録。

これからの方々の参考になれば幸いです。

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