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現在の日本人の源は弥生人で、縄文人ではないそうだ、、が、まあ、どうでもいいか


年末の掃除やら、片づけやらの最中、古い写真を見つけてしばし物思い。

僕は大学時代、3年間程遺跡発掘調査に身を置いていた。
その当時の写真。
確か、大学3年生の頃だと思う。

発掘現場


向かって右端、半ズボンのイケ面が僕(大爆笑)
ボケた写真なので何とでも言える。


当時夢中だったのは、愛すべきFF駆動の「レビン」を乗り回す事。
BGMにヴァンヘイレンがあればご機嫌で、のんびりしたいときはバタイユの少々狂気的な小説で暇をつぶした。

大学に行くことはほとんど無かったが、不思議と4年で卒業はできた。
特別な事を望まなければ、悪くは無い日々を送っていたのだと思う。



思い返せば、人生とは不思議なもので、この当時、水泳に夢中な小学五年生の女の子と将来結婚することになるとは夢にも思っていなかった。

なんとなく過ごしていても、人生は案外ドラマチックだ。






そんな話はさておき、当時、いくつかの発掘現場を経験したが、いずれも縄文時代の遺跡だった。
発掘作業や測量なども行ったが、僕の主な受け持ちは土器の復元だった。
気の遠くなる作業は、意外と僕に向いていた。


個人的な意見なのだが、縄文文化は日本人として、世界に誇ってもよいのではないかと考えたりする。

小学六年生で習う日本史での縄文時代。

結った縄で模様をつけた「縄文土器」がつくられた時代で、狩猟採集で生活を行っていた。
一言で言えばそんな感じで地味な印象。

縄文時代の後に来る弥生時代の方が、稲作が行われ、定置生活から集落がつくられ、やがて国に発展し、神秘的な「邪馬台国」が誕生するという、割とポピュラーな感じなのかもかもしれない。


けれど、実際の縄文時代の土器のほとんどは縄結模様などはなく、神秘的で精神世界を感じさせる装飾が施されている。

特に縄文中期といわれる時期からの土器に施される装飾は、複雑かつ神秘的で世界史において類まれな遺物だと思う。

代表的なもののひとつ「火焔(かえん)土器」
縄文中期の土器だ。
火焔土器



この入り組んだ文様には意味があるとされるが、この当時の土器は他にもメッセージ色が濃い文様が施されており、縄文人の精神世界を具現化しているのだろうなと想像する。

実用性の高い弥生時代の土器に比べれば、使うことが目的ではないと想像できるほどダイナミックなデザインばかりだ。

こんな土器がゴロゴロ出てくる縄文時代。
意外と知られていないのではないだろうか?




縄文時代の代表的遺物に、「土偶」がある。

よく「埴輪」と「土偶」の違いはなんだっけ?的な話を聞くが、埴輪は古墳時代に作られたもので、死した主とともにお墓に埋蔵される焼き物だ。

このため、家畜や生活具、家臣らの像などが埴輪として作られ埋蔵される。


では「土偶」は?


土偶は縄文時代に作られた土製の人形で、主に呪術的な目的ではないかといわれているが、真意は不明なものだ。

多くは女性像となるが、作った後でわざと壊しているものが多い。
実際に出土する際も、完形品はあまりない。

この土偶も縄文文化が色濃くでた不思議な遺物だ。

女性を模したとされるが、写実的なものよりは、象徴的に表現され、ある意味芸術的要素がふんだんに取り込まれている。

数多くある芸術的な土偶の中で、代表的なもののひとつ「ハート型土偶」
海外では、遺物的価値よりも芸術的な評価の方が高くて有名。
ハート型土偶






先般、子供たちと旅行に行った際、どうしても立ち寄りたかった場所があった。
郷原駅。

群馬県吾妻郡にあるローカル線の駅。
個人的によく行く群馬にあって、ずいぶん前からこの駅舎が気になってしかたがなかったからだ。
よくあるローカル駅なのだが、駅舎が可愛らしく「どうなっているんだろう?」と興味があった。

郷原駅①



たまたま子供たちとその駅舎の前を通りかかった際、立ち寄ってみた。

小さな駅舎はもちろん無人。
改札は無く、出入りも自由だった。

驚いたのは単線ではなく複線だったこと。
郷原駅②



もうひとつ驚いたのが、先に書いた「ハート型土偶」の出土場所だったこと。
もともとは、この郷原駅整備の際出土した土偶との事。

郷原駅③


知らなかった(笑)


ということで、長男も六年になったら、行き先のひとつに歴史資料館を追加してみようと思っている。

取り急ぎ、縄文時代とは、縄で模様をつけた土器が作られた時代ではないことを教えないとならない(笑)



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ちょっと非日常

こんにちわ
そういうゼミ?もしくは、クラブに在籍していたのでしょうか?
ちょっと非日常な青春を送られた感じですね

のりゅは、大学時代
「観光経済学」をテーマとするゼミに所属
たいそうな学問の名前とは裏腹に、あっちこっち旅行をするゼミでした
そう考えると今のブログに多少通じるモノがあるのかな~って思います

Re: ちょっと非日常

のりゅ 様

コメントありがとうございます。


発掘は簡単に言うとアルバイトとして「雇われて」おりました(笑)
大学は経済学部という、かなり一般的な学部に所属で、発掘とは無縁という、かかなり遠くにおりました。


遺跡発掘は、意外と多く行われております。
学問的なものもありますが、多くは遺跡を「壊す」ためにおこなれています。

主に不動産関係によるもので、建築等々、例えば家屋やビル、道路などを新規で建造する場合で、その場所に遺跡がある場合など、遺跡がどんなものだったのか?を細かく調査し調査記録を残してから「壊します」

原則、遺跡は「保存」されるべきものなのですが、狭い日本ではそんな理想はまかり通りません。


発掘調査団は、主に自治体にある教育委員会監督の下に組織され、調査員もしくは作業員が雇われて発掘作業が行われます。

当時の僕は、とある事情から住んでいた市の教育委員会のご紹介で、「気がついたら」某遺跡調査団に所属してました(笑)
そしてそのまま、3年間ほど、いくつかの現場を渡り歩く事になったしだいです。


非日常的というと、確かにそうかもしれませんね。

結構楽しくて、土器などが出土すると、「4000年前の生活が、今目の前にあらわれたんだ・・」などと、ちょっと感動したり(笑)

ご近所でも、発掘作業を行っている現場があるかもしれません。
おそらく、気軽に見学させてくれると思います。

ちょっと覗いてみるのも悪くないかもです。



No title

こんにちは~♪
なんだか凄い経歴をお持ちですね(@@)

少し前にハロルド作石のコミック「RiN」を
読み終えたばかりでしたので
縄文時代に思いをはせながら(?)
読ませていただきました

(※RiNには、神事に使う土器を作る青年の
話が最終巻あたりに出てきます)

神様に捧げる供物と共に土器を捧げて
神事が終わると壊してしまったのでしょうか?
まるで仏教の「砂絵」のようですね

Re: No title

aonekopapa 様

コメントありがとうございます。


すごい経歴とまではまいりませんが、楽しい経験ができたなとは思っております。
案外特別な事ではなく、結構多く発掘調査は行われておりますので、身近な場所にもあるやもしれません。
覗いてみてはいかがでしょう?


ハロルド作石のコミック「RiN」は読んだ事は残念ながらありません。
ごめんなさい。

けれど、「ストッパー毒島」は読んでました。
自宅にも単行本があります。
面白いですよ。
ちょっと終わりかたが雑ですが(笑)

ハロルド作石の作品なので「RiN」も、終わり方雑だったりしません?(笑)
急激に展開テンポが早くなり、結果、作品の素材がテーマなのか?恋愛ものなのか?よくわからなかったり(笑)
毒島の場合「打ち切りか?」と思わせるほど急激に終わったので・・・。
そんな事ないか・・・・(笑)

縄文土器や土偶、ネタにはしなかったのですが、磨製石斧や打製石斧など、縄文時代の産物はもっと世の中に認知されるべきでは?と思う程完成度が高いです。

また不思議遺物(文化)としては、謎だらけの「土製円盤」などもあります。

土製円盤は、文字とおり粘土で作ったただの「円盤」なのですが、全国の縄文遺跡で出土しつつ、「いったい何のため?」
と、まったくもって謎の製作物です。

あ、急に思い出したのですが、「ミニチュア土器」なんかもあります。
これ、可愛いんですよ。

簡単に言うと、本物の土器をまねして作られた手のひらサイズの土器でして、想像するに「子供のおもちゃ」ではないかなと。
作られ方も大概雑ですし(笑)


縄文時代、土器は女性が作ったという説があります。
理由は狩猟採取の時代なので、男は「狩」に。女は土器などの日用品作りを役割分担していたのではという説です。
必然的に子供の面倒も女性が見たのだろうと想像しますが、その際子供たちのままごと道具として「ミニチュア土器」を作成したのではないかな?と、、、、。

太古から、子供をいかに遊ばせるか?は重要なテーマだったのかもしれませんね。


是非、お近くの郷土資料館で見てみてください。
よく見れば、教科書に載っている縄文土器とは全然違いますので(笑)
いらっしゃいませ
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子どもたちとのお出かけ記録。

これからの方々の参考になれば幸いです。

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