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ぬばたまの、夜も更けゆく、怪奇譚





季節がら、怪談を一席。









いささか乱暴に表現すると、僕は幽霊の類に否定的だ。
人は死ねばそれで終了だと思っている。

厳密に言えば、よく語られる怪談話は実際にあった事かもしれないが、人の言う幽霊とか怨念とか、そういう事象は言葉通りの存在ではないと考えている。
仮に、霊魂の類が存在したとしても、そこに「思考」は存在しないというのが僕の持論だ。

では、巷をにぎわす怪奇な現象はいったい何か?

僕の考えとしては、それは「記録」の具現化なのではないかというもの。

個人的には「生きる」とか「存在する」とかのシステムの方が摩訶不思議で魅力的だ。
誰がいったい、たんぽぽに綿毛の優位性を伝える事ができるのだろうか?(笑)

つまりは、生きた人々や存在した万物の記録は、共有されるレコードとしてぼくらはいつでも知ることができるのではないかな、と。
そのレコードを知る手段としての具現化の一つが、世に言う幽霊や怪奇現象の類ではなかろうか、、、と。

まあ、それはさておき、先にすすむと、僕は霊魂等の類はあまり興味はないのだが、いくつかの不思議な事象については少なからず経験がある。
それを怪談話ととるか、世迷い事ととるか、世の本質ととるかは受け手しだいだ。










具体的かつ鮮明な出来事がいくつかあるなかで、個人的に一番不思議に思う出来事が大学時代にあった。


それは派手な怪奇現象ではなく、僕らの身の回りでなんとなく発生したいくつかの噂話にすぎなかった。
けれど、突然湧いたその噂話は、どうして発生したのかが僕の疑問でもあり、おそらくは居合わせた当時の仲間たちも同様に考えただろうと思う。

つまりは、そんな話を今まで聞いた事がなかったからだった。









それは、大学の学生会館でぼんやりと時間を持て余していた時の事。
数人の仲間内で、ちょっとしたことが話題となった。

たまたま居合わせたのが、同じ地域に住んでいる同胞だけだったからかもしれない。
地元での、ちょっとした噂話が持ち上がった。

「俺たちの住んでるところのさ、A市からB市に抜ける峠があるじゃんか。あそこでさ、最近変なことが色々あるみたいなんだよね」

誰が言い出したのか覚えてはいない。
それは単なる地元話で終わるはずだった。

「あ、それ聞いたことあるな、、、なんかさ、夜、女の子を見かけるんでしょ」
「ああ、それ知ってる。だれだったかな・・・?車とめて声をかけたらしいんだよね」
「え?それでどうした?」
「女の子がさ、「お兄ちゃん乗せてよ」て、ぼんやりとした声で言ったらしいんだけど、なんだか怖くてそのまま置いていちゃったって」
「えー、、ひどくない?一人で峠越えかな?」
「まあ、確かに歩いて峠越えできるけど、小さい女の子なんでしょ?」
「確か、バスも走ってるよね?乗り遅れちゃったとかじゃないのかな?」
「でも、実際に見かけたら声かけずらいなぁ、、、色んな意味で」

その日はそんな感じでこの話題は終わった。

しばらくして、同じような日の同じような時間に同じようなメンバーが再び学生会館に居合わせた。
そして思い出したように地元の峠に現れるという女の子の話となった。
ただし、その日は少々様子が違った。

「例の女の子の話、いろんな人から聞くようになったんだけど、、、、」
誰かが言い出す。
「ああ、なんか噂の様子が変わったよね」
「あ、聞いた?、、、なんかさ、ちょっと怖いんだけど、、」

そして、現在取りざたされている噂話を聞いて、僕と友人は顔を見合わせた。
なんとなく嫌な予感がした。

そして、その嫌な予感は、想像外の顛末となった。







当時、僕は馬鹿の見本のような走り屋くずれで、山道をタイヤを鳴らして走るのを趣味としていた。
話題の峠は僕のホームグランドの一つで、夜な夜な出没しては、タイヤの音を響かせた。

不思議と目撃証言の多い女の子に遭遇することはなかった。

そんなある日のこと、僕と同じように走り屋崩れの友人を僕の車に乗せて峠を走った。
いつものことで、どちらかの車を使って峠を攻める事になっていた。
この日はジャンケンで負けた僕が車を出した。


「女の子いたりしてな」
友人が言う。

「そんときは声をかけよう。時間が時間だ。もうバスは無い」
そんな冗談を言い合った。

ぼちぼち峠を抜ける上りの最終コーナーにさしかかった時だった。

バンバン!!

突然、後方の窓ガラスを激しく平手打ちするような音が聞こえた。

僕は慌てて車を止めた。
友人も何事という顔で後方を覗いた。

「シーン」という文字が浮かびそうなほど、何も聞こえなくなった。

僕は車を降りて確かめようとシートベルトを外した。

「外に出るなよ」
友人が真顔で言った。
「なんで?」
僕は尋ねる。
「この現象、聞いた事ある。外に出ちゃだめだって聞いたぜ。良くない事が起こるってさ」
口ぶりは適当だったが、友人は妙に真顔でもあった。

結局、僕らはその場所をそのまま立ち去った。
そして二度とくる事はなかった。
理由は簡単だ。

それからほどなく、僕の車も友人の車も事故にあって廃車となってしまったからだった。
どちらの事故も、本人が無事だった事が不思議なくらい大破してしまった。





新しい女の子の噂とは、こういうものだった。

峠を走っていると、ライトの奥にちらちらと女の子が見える。
この先のカーブ出口付近に立ち度まっっているのが解る。

こんな時間に危ないな、、とドライバーは思う。
近づいたら声をかけよう、、と。
程無く近づき、そしてドライバーは驚く事になる。

少女には首が無かったからだだった。





峠の少女の話が、どうしてそういう怪談話に進化したのか、僕らには解らないでいた。
けれど、その話を聞いた際、僕と友人は顔をあわせて、その場所はあの場所か?と思い共にうなずいた。

嫌な話を聞いてしまった。
そう思った。

それから程無く発生した交通事故で車を大破させるのだが、その事故の前に畳みかけるように不思議な事が頻発した。
それはもう、書くのが面倒なくらい。

その畳みかけるような不思議な事はまた別の機会に書いてみたい。




結局、車の廃車でこの話はおしまい、、、ではなく、そもそもこの出来事が、何故僕にとって不思議に思う事なのか?というと、事の背景と思しき事象を「後(あと)」から知ることになったからだ。





事故から程無くして、自宅に警察から電話があった。
要件は車の事だったが、事故の事ではなかった。

「車はいまご自宅にありますか?」
「いえ、先日廃車にしました」
「えっ!!どうしてですか?」

ものすごい食いつきようで、まるで廃車にしてはいけないかのようだった。

「いや、あの、事故を起こしてしまって、再起不能と宣告されたもので、、、」
「なるほど。その車、今どちらにあります?」
「○○板金です」
「ありがとうございました。確認してみます」


何事だったのかは、その時はまったく解らなかったし、想像もつかなかった。
けれど、その理由を数週間後、、、か数カ月後にテレビのニュースで知ることになった。





ニュースで解った事。

それは「警察庁広域重要指定117号事件」。


僕らが大学で話題にしていた峠に現れる女の子の話。
それは、未曾有の事件にまきこまれた少女が命を失った場所付近であった事をニュースで知った。

何の結び付きもない場所と少女の話が、ある日突然語られるようになったのに違和感があったが、もしかしたら、つまりはそういう事なのかと、ニュースを見て考えたりした。
それと、目撃される少女の姿が、ある日から頭部が無い少女に変わった事。
これも、事件が解明されていくにつれて、そういう事だったのか、、、などと考えたり。

つまりは、少女の目撃情報は事件と同時進行だったという事だ。
関連性があるかないかは解らないが。


それと僕の車。

逮捕された犯人が乗っていた「車種と色」が似ていた為、類似車種の所有者をローラー方式で調べていたようだった。
というのも、これもニュースで知ったのだが、犯人は山中で脱輪をし見ず知らずの人に救出されている。
その際、車には何らかの傷が残ったようで、修理工場等に出しているかどうかの確認も兼ねていたようだった。
「廃車した」の発言に食いついたのはその為だったのかもしれない。




この話は、僕の中で色々と考えさせる内容だった。
もちろん事件の本質としての特異性や遺族の方々の苦しみもそうだ。
面白おかしく話す内容ではない。
けれど、自分なりに考えてみようと思った。

いつだったか、テレビで稲川淳二が、僕らが学生会館で話していた事を怪談話として語っていた。
どこでこの話を手に入れたのだろう?と思ったりもしたが、それよりも、後付けされたそれっぽい話として聞く分には数ある怪談話として聞き流せるが、僕らも世間も事実を何も知らない時に語られていた話だという事を知っているので、少々複雑な心境だ。


このことについて、僕なりに考えた事。
もしかしたら、僕らは誰かの記憶(記録)を知る為の術を無自覚に持っているのかな、と。
いや、稲川淳二がどうやってこの話を手にれたか?の事ではない。

事件の事など何も知らない僕らが、どういうきっかけで少女の噂をするようになったかの事だ。
それを正しく理解できると、解決できることがたくさんあるのかもしれない、と。

人によっては、「被害者の魂が、霊となり事の真実を伝えようとしている」ととらえるのかもしれない。
実際にそうなのかもしれない。

事実は解らないけれど、、、。




月日が流れて、僕も子を持つ親となった。
改めて思い出すと、その悲しみや恐ろしさは数倍に感じる。

霊など信じないと冒頭書いたが、故人のご冥福を祈ります。










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ぬばたまの、夜も更けゆく、怪奇譚

こんにちは~、tomパパです。

本文、読ませて頂きました。
身震いする、凄い体験ですね。

私はですね、
霊という存在を信じるかと言われれば半分半分。
心霊写真や動画で撮影された中で映る霊などは
まずはウソだと思っています。

今の世の中、写真の合成など、パソコンで簡単に出来ますからね。
私だって出来ます。
皆さんも写真にコメント入れたり目線を隠したりしますよね、
それだけでも出来れば 簡単に心霊写真なんて出来るんです。

動画でウソだと分かるのは、
動画の端っこに だいたい霊が映っているんです。
「霊がこちらのカメラの見切れラインを分かっている?」
そんな事なんて ありえないんです。

端っこに映っていて、よく分からない。
だから霊なんです。(作り物なんです)

本当に霊が出るのであれば、
映像の真ん中だろうが、日が出ていようが、
出るはずなんですね。

しかし、今年のゴールデンウィークに行った伊勢の旅で
心霊写真が撮れてしまいました。
それは、何百人もいる通りで撮った写真なのですが
たまたま拡大してみると、
あるお店の中から 青白い顔をしたモノが
カメラ目線で写っていました。

何百人も他の人が写っていながら カメラ目線だったのが 
唯一、その青白い顔した人だけでした。
また、それを見つけてしまう。
拡大していなければ絶対見つからないモノなんです。
流石に「何かを訴えかけているのではないか?」
っと思えましたね。


>「生きる」とか「存在する」とかのシステムの方が摩訶不思議・・・
>記録・・・

これに関しては私も自論を持っています・・・
人間は死ぬと 21グラム軽くなるのだそうです。
この21グラムというモノが
記憶(記録)ではないかと思えるのです。

人間が生きている状態では、
頭の中では電気信号で記憶のやり取りをしています。

この電気信号というモノが、
電子なのか量子なのかクォークなのか
私も詳しくは分かりません。

しかし、量子かクォークはですね、
人や物を透き通ってしまう存在なのです。
それが、死ぬまでは人間の中でコントロールされ、
記憶として残っていますが、
死んでコントロールが効かなくなると、
人間を抜け出して来ると思っているのです。

抜け出たこの記憶(電気信号)、
これが私は、霊ではないかと思っています。
これであれば透き通る事も出来ますし、
死ぬ前の形も分かっている事になります。
しかし、肉体がありませんので 触る事は出来ません。

この電気信号となる記憶、
誕生した赤ちゃんに入り込めるとすれば、
輪廻転生も出来る事にもなります。

これであれば、科学的にも証明が可能です。
(証明された訳ではありませんので・・・ (^_^;))

まぁ色々、不可解な事ってあります。
私もいくつか体験しており ご紹介したいのですが
長くなってしまいますので またの機会にいたします。

貴重な体験読ませて頂き、ありがとうございました。
またブログ紹介でありました事件に対して
同じく、故人のご冥福を祈ります。

いつもの如く、長くなってしまって申し訳ありませんです。

ゾッとしました…

こんにちわ
のりゅは、和製ホラー映画を1人で鑑賞しに行くくらい怪談が大好きです
わくわくしながら記事を読みだして、すんげ~引きこまれて食い入るように文を追い
最後はゾッとしてしまいました…
怪談の内容もさることながら
kakeru666さんの文章のクオリティが素晴らしかったです!
とはいえ、ことの真相(?)は子供を持つ親としては
確かに複雑な想いを抱いてしまいますね
のりゅも故人のご冥福を祈ります

怪奇な現象は「記録」の具現化→今までの人生で体験した怪奇体験で
当てはまるモノがあります

真夜中、すごい豪雨の中、会社から帰宅している途中
前方の信号が赤になったのでブレーキを踏みました
助手席側、横断歩道の手前に着物の女性が立っているのが目に入りました
のりゅは「ヤバい…ヤバい…」と思いつつ視線を逸らして、そちらを見ないようにしました
この時は、コレだけの怪奇体験で終わり
助手席や後部座席の乗りこまれていた…なんて、ありがちな展開はありませんでした
「記録」の具現化だったのかもしれませんね

でも、この話には続きがあって、それから程なくして
怪奇体験したところとは、まったく別の場所で
マイハニーと車中で、いちゃついていた時
何の前触れもなく、着物の女性のことを思い出してしまったのです

「シーン」という文字が浮かびそうなほど、何も聞こえなくなった→コレに
該当するのか?は微妙な感じですが、周囲の空気が凍りつくような感覚を味わいました
すっごく嫌な気配が周囲に充満しているのを感じました
でも、マイハニーは何も感じなかったようです

上記の怪奇体験が、今までで1番怖かったモノですが
不思議な体験というだけならば少年時代にも1つありました

当時住んでいた家は、自分と弟の寝る部屋の仕切りは襖でした
のりゅは、少年時代から漫画や小説(子供向け)が大好きで
寝ながら本を読みふける子供だった自分は
勢いよく襖を開ける両親に「早く寝なさい!」と怒られるのが日常でした

その日も寝ながら本を読んでいて襖がすぅ~と開く音を聞きました
熱中していたので視線を向けないでいたところ
すぅ~と襖が閉まる音がしました
「えっ!?」と思い襖を開けると父はテレビを見ながら晩酌
母は、台所で洗い物をしていました(弟はすでに眠りの世界へ旅立ってました)
両親に「今、襖を開けた?」と尋ねても
「知らん!」「寝なさい!」が回答でした

「アレは何だったのかな?」と
たまに思い出して、また忘れます

kakeru666さんの他の怪奇体験も読んでみたいです

Re: ぬばたまの、夜も更けゆく、怪奇譚


tomパパ 様

コメントありがとうござます。

テレビなどで紹介される怪奇な映像。
他意の無いものもあるのでしょうが、以前その怪奇映像を制作する人がテレビに出てまして、暴露話などをしてました。
需要があるようで(笑)

僕らは、僕ら自身がきちんと認識できるもの以外は、何が正解なのかはわかりません。

けれど、知らない事実も沢山あるのでしょうね。

解らないから不思議と言う事でしょうか。


電気信号の件。

これをモチーフにした小説があります。

えーっと、なんだっけ?

ああ、伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」だ!

そうだそうだ。

これ、田んぼの案山子(かかし)がしゃべるんです。
しかも未来に起こる事を。

なぜ案山子がしゃべる事ができるかというと、小さな虫(だったかな)が案山子の中を動き回って電気信号みたいな事が発生して
案山子のに頭脳が発生して、未来に起こることを読み取り告げる、、、的な。

この不思議な案山子が物語のテーマではないんですが、狂言回し的な存在で、不思議な設定の物語は、魅惑的に織りなされています。

現在超売れっ子作家のデビュー作だったかな・・・。

ちょっと連想しました。

不思議ですね。
人体って。

やっぱり、生きているものと存在しているもののメカニズムの方が興味深いです(笑)
不思議すぎますので。

Re: ゾッとしました…

のりゅ 様


コメントありがとうございます。

怖いもの、お好きなのですね。

とっときのを今度、ブログで書きますね(笑)


不思議な事って、文字通り不思議とありますよね。
たぶん、明確な理由があるのでしょうが、僕らは知る由もないので、きっと不思議なまま終わるのでしょうね。


不思議な事を経験される方とされない方がおられますが、それは体質みたいなものなのかもしれません。
いずれにせよ、明確に原因の解らない事は、仮説で納得するしかないですし、まあ、実際に何も無いのが本当なのかもしれませんし、どっちかなぁと思いをめぐらせます(笑)


でも、怖いなと思うのは怪談話の方ではなく、実際に起こった事件の方ですね。
これは本当に悲しい事件です。

御冥福を祈るばかりです。





着物の女性の話。

これって、その時は色々考えてしまって怖さが先にきますよね。
詳しく確認しようにも、体が言う事をきかないというか、本能というか。

似た体験がありまして、、、、


就職したての頃の話。

夜中、自転車で自宅に戻るとき。
ものすごい雨が降ってきて、けれど雨具は無く、しかたがないので濡れながら帰りました。

少しでも早く帰りたかったので、危ないと解っていながら、街灯の少ない田んぼのあぜ道を使ってショートカットした時です。

あぜ道の突き当たり、なぜかそこに祠が立っています。
薄明かりの中、その祠の前に人影のようなものが確認できました。
まさかね、、、などと思いつつ、けれどその前を通らないと帰れない為、しかたなく近づきました。

それは紛れもなく「人」でした。
激しく降る雨の中、傘もささずに佇む30歳台ぐらいの女性で、僕が近づいても微動だにせず、じっと遠くを見てました。
誰かを待っているようにも見えましたが、不自然さがありました。

笑ってしまうのが、その人の前を通り過ぎる時、「人間だよね?人間だよね?」と心に問いかけながら、目を合わさないようにするかわりに、その女性に「足」があるかを確認しながら通り過ぎました(笑)
足はありました。
(日本昔話かい!!?・・笑)

「ああ、足あった」と安心しつつも、残った違和感からか、やらなければ良いのに自転車を漕ぎながら振りかえってしまいました。

後悔先に立たず、、、。

その女性は振り返ると祠の前にはいませんでした。
あたりに家もありませんし、どこかに隠れる場所もありません。

思わず自転車を止めました。
ああ、目の錯覚だったのか、、と自分に言い訳しましたが、子供の言い訳以下なのは自分でも解ってました。

しばらく頭がうまく状況を認識できず、しばらくその場から動けませんでした。

けれど、それ以上何かが起こるわけでもなく、その女性が再び現れるわけでもなく、事実として、真夜中の田んぼのあぜ道にある祠の前で雨に濡れながら佇む女性がいたがどこかに消えた、という事実だけを飲み込み再びペダルを漕ぎました。

ちょっと不思議なのが、その瞬間、田んぼにいるカエルたちがものすごい勢いで一斉に鳴きはじめました。
何かの合図のように思えましたが、それ以上理解はできませんでした。

後で考えたのですが、祠を振り返った時「上を見ないで良かったかも、、、」
と、特に理由も無く考えた事を覚えてます。


お話ついでにもう一つ。


夜中に車で走りまわるのが趣味でしたが、攻める峠を新たに探して彷徨っていた時の事です。
初めて走る峠道。

「あまり良い感じではないな」

そんなふうに考えて、峠を降りる途中での事。

峠道にしてはめずらしく、道脇に車が数台とめられそうな広場がありました。
ちょっと休憩しようと、その広場に車を停めて缶コーヒーを飲んでいた時です。
広場とは道路を挟んで反対側の斜面を拓いた場所に、一軒の民家がありました。

と突然、その民家の玄関(引き戸)がそーっと開き、誰かがこちらを見ているのが解りました。
え?何?
と思うの束の間、その人物は玄関から外に出て、僕の方を見ながらこちらに近づいてきました。
いまさらそそくさと車に乗り込むのも逃げるようでいやだし、何か悪いことをしているわけでもないし、僕はその場で立ち尽くしていました。

「かける?」

突然名前を呼ばれてびっくり。

「え?」

「ああ、やっぱりかけるか」

近づいてきた人物の顔が見えるようになると、理由がようやく解りました。
その人物は高校の同級生で、バスケのキャプテンでした。
運動神経抜群で、全校生徒参加の中距離走では陸上部員を抑えて校内一位を獲得したつわもの。
忘れるわけはありません。
僕は同じ大会では二位で、それだけではなく高校三年間、彼に一度も勝てませんでしたので。

「かける、何やってるんだよそんなところで?」

旧友を懐かしんで、わざわざ家から出てきてくれたのかと、僕は笑顔で近づこうとしました。
けれど、なぜか彼は道路を渡ってこちらにこようとはしません。
それどころか、かかなり険しい顔をしていました。

「何やってるんだよ」

「何って、、、」

「お前の立ってるところ、昨日、焼身自殺があったんだぞ」

「ええっ?」

なんか、変なにおいと違和感があったのはこの為かと気が付きました。

もちろん、お尻に火が付いたようにその場を立ち去りました。
想像もしてませんでした、、、。


お粗末さまです(笑)











Re: Re: ぬばたまの、夜も更けゆく、怪奇譚

こんばんは、tomパパです。

返信コメントありがとうございます。

のりゅ様への返信コメントも 失礼ながら読ませて頂きました。

その中で、私もkakeru666パパさんと同じ様な経験をしております。

高校の時にですね、
ある同級生の家に遊びに行った時の事です。

その家に行ったのは その日が初めて。
住宅街を抜けて、田んぼ道を行き、
しばらく行った所に友達の家があります。

その友達の家に行く途中、
ちょうど住宅街が田んぼ道に変わる所に
お地蔵さんが立っているのに 
私は気が付きました。
「こんな所に、お地蔵さん?(祠?)があるなぁ~」っと。

そして、友達の家で遊び、夜遅くなってしまいます。
私ともう一人が 一緒の方向に帰ります。
帰るまでに距離がある為、
友達が私達2人に、1人1台ずつ自転車を貸してくれました。

そして、帰りの田んぼ道。
2列並走で自転車を走らせて 
喋りながら帰り道を急ぎます。

真っ暗で道が見えにくかった為 先の住宅街の明かりを
目印に走っていた時の事。
もう一人の友達が
「うぉ、なんだ?」
っといきなり言って田んぼ道の真ん中で止まったのです。

私は何がおこったのか分からず、
友達に「どうしたの?」っと聞きますが、
何も答えてくれません。

2~3分後、正気に戻ったのか やっと口を開きます。
「・・・・・、自転車の前を何か白いモノが横切った」っと。

私:「ええっ何?俺、何も見えなかったよ」
   「それに 遠くに明かりがあるから 何か(動物なり)
   横切ったとすれば、黒っぽい影になるよね。
   何が横切ったの?」
友達:「・・・、分からない、白っぽいモノだった
    それもお前の前も通って、俺の前を横切ってった」
っと、それしか言いません。

実をいうと、
友達が この何かが前を横切ったっと言った2~3秒前に、
頭の中で
「そういえばもう少し行くと、来た時に見たお地蔵さんの所だな」
っと思った 矢さきでした。

正体不明の白いモノ、ちょっと怖くなります。
そして、頭の中で思い浮かんだ 
お地蔵さんの前は まだもう少し先です。
イヤイヤ・・・ちょっと待てっと・・・

(学生としては)夜、遅かった事もありましたので
まずは 自転車を走らせました。
その後は、何も起こりませんでしたが、
行く先にあったお地蔵さん前では、
流石にそちらを見る勇気がありませんでした。

後で、その友達にも、お地蔵さんの事を話ししましたが、
その友達は お地蔵さんの存在に気が付いていませんでした。
存在に気が付いたのは 私だけだったのです。

色々な偶然が重なっただけなのかも知れませんが、
ちょっと怖かったですね (^_^;)

私も、ちょっと色々と怖い事を体験しておりますので
また、ブログでも お話ししていこうかなと思います。
見に来て下さいね。

怖い体験、興味はありますが、
体験をしてしまうと、本当、怖いですね (^_^;)


Re: Re: Re: ぬばたまの、夜も更けゆく、怪奇譚


tomパパ 様


こんにちは。
コメントありがとうございます。

白いもの。
何でしょうね?


御地蔵様。
どんな種類だったのでしょうかね?

御地蔵様は、ブッタに変わって56億7千万年後に弥勒菩薩が現れるまで、現世における救済活動を行う役割を担っています。
地味な風貌ですが、実は、魂が輪廻で巡る六道世界の全てで、魂の救済を行う事を任務とする究極のスーパーヒーローです!

日本全国津々浦々に配備され、日夜魂の救済を行っています。

そして、子供好きな一面も御持ちです。
赤いよだれかけやずきんは、子供好きをアピールする御地蔵様ならではのファッション。

僕らが格好を真似したらおまわりさんから職務質問を頂きそうですが、、、(笑)


ですので、不吉な事というより、白い何かはtomパパさんたちを良くない事から救済する為に御地蔵様が放ったものかもしれませんね。

道すがら、御地蔵様や道祖神、馬頭観音などの石像を見かけます。
大概が古くて、いささか不安な風貌に見えますが、いずれも救済を目的とした存在ですので、見かけら会釈のひとつも悪くないかもしれません。
親しみを持つと安心感をえられるかもです。

そうやって考えると、白い何かは悪いものではないような気もしますし(笑)



いらっしゃいませ
プロフィール

kakeru666

Author:kakeru666
-
子どもたちとのお出かけ記録。

これからの方々の参考になれば幸いです。

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