FC2ブログ

百億の昼と千億の夜を超えて






奥さんから離婚話が出たころ。

僕は平坦で長閑な家族である事を願っていたし、荒波激しい事態に遭遇する事など微塵も想像していなかった。

どうしたらよいか悩んだりもしたが、そんな最中も環境は立ち止まる事を知らないようで、長閑では無い日々が平坦に通り過ぎていった。
何かをどうにかしないといけないと思いながら、何をどうしたらよいか解らないまま時が流れた。

案外、とぼけたもので、僕は「百億の昼と千億の夜」という物語を連想したりしていた。

五十六億七千万年後の終末を説く弥勒。
終末へ誘うナザレのイエス。
全てを無に帰する終末。
それを阻止する為、次元を飛び回る阿修羅。
ありもしない平和な世界。
眠り続けながらヴァーチャル世界を生きる人々。

誰が正しくて、何が正解なのかが存在しない物語。



一つ解った事。
日々が過ぎるにつれて、奥さんの情緒が安定していないことに気が付く事ができた。

とは言え、僕に出来ることはたかが知れていた。
だから、結果がどうなろうと、慌てずに流れに身をまかせてみようかと考える事にした。





状況はどうであれ、日々が淡々と過ぎるのであれば、僕ら家族も淡々と状況を過ごせばよいと思った。
たどり着く先に弥勒が待っているかどうか解らないが。


だから、僕ら家族は出かける事を続けていた。
目的は何であれ、日々は過ぎて行くからだ。

いろいろな事⑥


「ちょっと、公園にもでも遊びに行こうよ」

奥さんが言う。

「うん」

僕は悩んだりしない。

終末はいつか来る。

立ち止まってはいられない。

公園で阿修羅と共にナザレのイエスと戦うのだ。

いろいろな事⑦

やがて秋が来た。

けれど立ち止まってはいられない。
僕らは冒険を続ける。

いろいろな事②

静かで美しい世界はまだ滅んではいない。

いろいろな事③


やがて冬が近づく。
けれど、まだまだ先を目指す。


いろいろな事④

思い返せば、冬だとか夏だとか、僕らはいつだって関係なかった。
雪が降ったら子犬のように喜べばいいのだ。

いろいろな事⑤


離婚話も立ち止まることはなかったが、それでも僕ら家族はいつものように冒険を続ける。

「これからも、ずっと一緒にね」
長男が願う。

いろいろな事⑪

「大丈夫だよ」

僕が言う。

それより、次の冒険だ。

いろいろな事⑧

寒ければ、屋内で遊べばいいんだ。
奥さんは大ハシャギ。

子供たちも大はしゃぎ。

いろいろな事⑨


ね、僕らはいつだって一緒でしょ。

朝がどんなに早くたって、

いろいろな事①

僕らはどこにだって一緒に行くんだよ。
お兄ちゃんの小学生最後の戦いだって、みんなで応援したしね。

いろいろな事⑫

だから、大丈夫って言ったじゃん。

いつかはバラバラになるとしても、それは今じゃないからさ。

いろいろな事⑬


さて。
明日もおでかけだ。
奥さんが冒険先のチケットを予約しておいてくれたそうだ。


五十六億七千万年後に弥勒が現れるまでは、のんびりなんかしてられない。
阿修羅のように飛び回るよ。








スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

私達も一緒かな?

こんにちは、tomパパです。

kakeruパパさんのブログにて、離婚話しが出た時に、
aonekoパパさんからもお話しがあり
『なんとかしてあげたい』
っとお互いに思ったんです。

しかし、ブログでしか知り合えていない仲。
お互いの事を深く知っている訳でもないし、
お会いして お話し出来る状態でもない。
出来る事と言っても ほとんど無いに等しい・・・

答えが出ないままでしたが、
私が思ったのは
『今までと一緒、コメントを入れていこう』
でした。
それが微々たる事でも、
私達がkakeruパパさんを支える事なんじゃないかと。


多分、
aonekoパパさんも同じ事を感じたんだと思います。
話し合った訳ではありません。
コメント、入れられていますよね。

『まずは、出来る事を続けて行こう』
今回のブログと同じかなっと思ったんです。


私も(今の自分の)ブログが いつかは終焉するだろうと、
どういう終わり方をするだろうと 常々思っておりますが、
私が出来る所まで 
ずっとコメントを入れさせて頂けたら(支えていけたら)っと思っております。


今回のブログにて思った事は、正解か不正解は別として、
誠実に過ごしていけば 自ずと光が見えてくるという感じがしました。

頑張って、kakeruパパさん。



Re: 私達も一緒かな?

tomパパ 様


コメントありがとうございます。


暖かいお言葉。
優しさは万薬ですね。

僕はそう思います。
ありがたい。

エッジがきいたものは、時には格好良く見えたりしますが、本質は切れないのではないかな、、と。

どうしたらよいかな?と思い、立ち止まって考えたりもしましたが、時間に置き去りにされるだけで、何も解決してくれない事に気が付きました。

もちろん明朗な解決を望みもしますが、明確な答えが出るまでまっていても、足元の薄氷は崩れるだけで、解決にはならないですしね。
であれば、薄氷と解っていても歩み続けるしかないのだなと。

足を踏み出すと、案外壊れるでも溶けるでもなく、歩み続ける事が出来ています。

ある日「すとん」と落ちるのかも知れませんが、「すとん」と落ちないのかもしれません。

そんな薄氷の上を歩きはじめたら、別々の道を行くのだろうと思っていた奥さんが隣を一緒に歩いています。
突然怒ったり、突然笑ったり。
ジョットコースターのような奥さんですが、何の疑問もないかのように、「こんどどこに行く?」と行き先を尋ねてきます。

僕は思います。
百億の昼と千億の夜を超えて、命果てるところまで行きたいな、と。

それは明日にたどり着く最果てなのかもしれません。

けれど、子供たちがいて、奥さんがいて、家族で「マツコの知らない世界」とかみながら、ケラケラ笑っていると薄氷の上などと言う事はどうでもよくなってしまいます。

「ロマンはどこだ?」

僕ら家族は冒険を続けます。

そっと、見守っていてくださいね。
笑いながらで良いですので。

いつも、ありがとうございます。

No title

こんにちは~♪

tomパパさんに倣って応援コメント?
役にも立たない駄文で失礼します

愛情表現って難しいですよね
本当に受け手次第、となります

週末のお料理ブログを書いております
安くても、栄養あって美味しい物を食べて
家族に喜んでほしい、という愛情表現ですが・・・

お母さんは「自分で作る手間よりマシ」と
我慢して食べてくれてるのかもしれません(笑)

ごくたまに、ではありますが、会社の飲み会で
週末にお父さん不在、という事もありまして
お母さん負担を考慮して夕食の支度をして
子供を風呂に入れてから出かけます

出かけている間に、フト思います
食べながら、家族はどう感じてるのだろう?

「食事の用意があって助かった」なら良いけど
「今頃この料理よりイイモノ食べてるよ」
と嫌味を言われてるかも?

「明日遊びに連れてってあげる」と約束しても
「お父さんがいない」事実は変えられません

遅くに戻ったら(せいぜい9時)ヒナ子さんは
「お父さん遊んで欲しいのにどこ行ってた?」と
ばかりに、抱きつき、飛びかかってきます

大人も、貯めこまないで、そうしてくれたら良いのに(笑)


表題の作品、萩尾望都の本が家にあったような・・・
ちょっとさがして読んでみます

Re: No title


aonekoパパ 様

コメントありがとうございます。


与えるものと、与えられるものと、そのバランスは必ずしも等価交換でなくてもよいのかもしれません。

対価の価値は受け手が決めるものですし、正解は解りません。

つまりは、金の斧ではなく、普通の斧が正解かもしれませんしね。
銀の斧が正解と言う可能性も否めません。

これは僕の悪いところでもあるのですが、自分に後悔があるのかないのかが重要で、あいてが評価してくれるくれないをあまり気にしない傾向があります。

他人に興味がないとよくいわれるのですが、興味がないのではなくて、相手が僕をどう評価しているのかを気にしない傾向が強いのだと思います。

これだと、何事につけパートナーは面白くないということになるのかもしれません。

僕は、仮に一方的に与えるだけの側だったとしても、多分何も気にしないんだとおもいます。
だからか、相手から与えられていることがあっても気がつかない事が多いのかもしれませんね。

僕はパートナーの気を引く努力が足りないといことになります。
自己満足だけなんでしょう。

僕は結局、相手になにを望まれているのかが解らないタイプなので、正解もわからないですし、なので変わる事も出来ません。

けれど、出来ることを手を止めずにやり続ければ、十に一つくらい正解があるかもです。



百億の昼と千億の夜。

僕の人生の中、最大に手こずった作品です。

光瀬龍の作品ですが、読むことが困難で、マンガ版ならいけるか?と思ったのですが、それすらも読み終わるのに十年ぐらいかかりました(笑)

ダンテの神曲の方がスンナリしてると思えるくらい(笑)

難解と言うわけではなく、読む箇所読む箇所で、色々考え込んでしまって先に進まないのでした。

職場で、読書好きの同僚にその話をしたら、「おんなじ。結局読むの諦めた、、、」と言ってました。

是非、チャレンジください。
いらっしゃいませ
プロフィール

kakeru666

Author:kakeru666
-
子どもたちとのお出かけ記録。

これからの方々の参考になれば幸いです。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR