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The Catcher in the park

県民健康福祉村②
※ 暑くなければ素敵な場所でした





● 県民健康福祉村
● 場所:埼玉県越谷市北後谷82
http://www.saitama-fukushimura.jp/front/bin/home.phtml
● 休園日:特に無し(有料施設除く)
● 開園時間:特に無し(有料施設除く)
● 料金:無料(有料施設除く)
● 駐車場:無料
● 遊び時間:半日~1日



なんとも庶民的な名前の公園だが、程良い広さの規模であり、かつ綺麗に整備されて気持ちが良い公園。

園名に違わず、遊具の類はアスレチックのみだ。
唯一ある乗り物も自転車(レンタル)で、健康作りを意識している。

屋内プールやジム、テニスコートやフットサルコート、約2キロのジョギングコースなど運動に関する設備は充実。

お父さんは運動、子供たちはアスレチック、お腹がすいいたら綺麗な湖畔でランチと洒落こむ事も可能だ。
ロケーションのレベルは高い。

是非、近場に欲しい公園だ。
自宅から遠かったが、、、、、。









夏休みのあるひ。

奥さんは仕事で、長男は部活。

残された僕と次男は、自宅でうだうだしていた。

「アスレチックがいいな」

次男が何の前触れも無く言う。

「よし、行こう」

反対する理由は無い。

唯一の不安要素としては、やけに元気な天候。
既に暑さは最高潮に感じた。

その時既に気温は30度を超えていたからだ。






「お昼御飯買って行こうよ」

僕が言う。

いつもならお弁当を持参するのだが、この日の暑さは手ごわく感じたので、出先で調達することにしてあった。

見知らぬ土地の見知らぬスーパーで、僕と次男はやけに充実した惣菜コーナーを品定めしながら回った。

「父ちゃんは、これにしようかな」

暑さのせいもあり、ガッツリ系のお弁当ではなく、ラフな類のサンドイッチを手にする。

「父ちゃん、オレはこれにするよ」

次男が差し出したのは、食べ物では無くコロコロコミックだった。

「だめだよ、それ買ったらご飯買うお金無くなっちゃうから」

僕が言うと次男はしばらく考えてから

「じゃあ、オレ、おにぎり一個でいいよ。塩おにぎりでいいから。それなら買えるでしょ?」

どうやら次男は、コロコロコミックを買ってもらいつつ、なんとか昼ごはんも確保するという落着点を、交渉の材料として提示してきた。
おにぎりも「塩おにぎり」という最廉価での交渉だった。

僕はしばらく考える。

僕はコミックに対して否定的では無い。
コミックも小説も同類項で考えているし、何も読まないよりはコミックであっても読んだ方が良いと思っている。
色々読んで、その中から自分の価値観に共感できる作品が見つけられたなら見聞も広がるはずだ。

強いて言うならば、子供のうちは、反社会的な作品と、あとはサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を敬遠してくれればいいと考えている。

「オッケー、そうしよう。でも塩おにぎり一個はだめだよ。へばってしまうから、おにぎりは二個にしよう」

そうして、僕らはスーパーで買ったお昼ご飯を車の中で食べ、再び公園に向かった。







到着してみると、決して小さくは無い公園の駐車場が、やけにがらがらなのが気になった。

もしかしたらと思い、車の中の外気温計を見る。

「38度?」

壊れてるな。
そういう土地ではあるが、さすがにそこまでの気温はないだろうと考えた。
暑すぎて、調子が悪いのだ。
そう考えると、つまりは調子が悪くなるほど暑いのだということになる。

何が正解だ?

最近そんな事ばかり考えているせいか、良く解らなくなっていた。

いずれにしても、水分と休息に気を使い、冒険に勤しむ事にした。





公園は緑豊かで、景観が綺麗だった。

それほど大きくはないが池もあった。

県民健康福祉村③

「アスレチック、あるんでしょ?」

次男は先を急ぐ。
僕は慌てて次男を追いかけた。

アスレチックに向かう途中、不思議な形の建物があった。
どうやら、屋内運動施設のようで、ドーム型の屋根を開いた場所はプールになっていた。
これは便利だ。

夏場の天気の良い日は、屋外プール感覚で楽しめる。

県民健康福祉村④


しばらく進むと、アスレチック広場にたどり着いた。
ゆったりとしたスペースは、綺麗に整備された芝生で覆われていた。

県民健康福祉村⑤

あまり見たことが無いものからチャレンジした。
勢い駆け込んで頂点を目指す。

県民健康福祉村⑥

この日、僕も普段のトレーニング用ユニフォームを着こんでいたので、一緒にチャレンジ。
のっけから、結構な運動になった。
案外、侮れないものだ。

そして、このあとは、思い思いに障害にチャレンジしていく。

県民健康福祉村⑦

点在するアスレチックはそれほど豊富ではないが、そこそこの運動にはなる。
是非、近所に欲しい施設だ。

県民健康福祉村⑧

次男が「うんてい」にチャレンジしようとした時だ。

「あっつい!!」

そう言って地面に転げ落ちた。

「父ちゃん、暑くて触れないよ」

次男はうんていを指差す。

僕もうんていに挑戦したが、おっしゃる通りで暑くて触れない。

「父ちゃんやばい、帰ろう」

次男が言う。

あまりに暑い事に今更ながら思い知らされた。

なるほど。
賢明だ。
これはちょっと、命に関わる。

僕は次男と一緒に車に向かって引き返す事にした。

途中、園内を走る為のレンタルサイクルを発見したが、係の男性がそそくさと自転車をしまっていた。
どうやら、熱中症対策としてレンタル中止の緊急事態のようだ。

県民健康福祉村⑨

こうなると、暑さが身にしみるように感じてきた。

「よし、退散」

僕と次男は車に駆け込み、本日の冒険を早々に終了させた。











付録



僕はお酒が好きなのだが、かと言って強いわけではない。
缶ビール(発泡酒)を3本もあければ、そこそこ立派な酔っ払いになれる。

大概ご機嫌で、ごろごろしながら夢うつつな頃あいに、決まって読むのが、ベルンハルト・シュリンクの「朗読者」かサリンジャーの「ナインストーリーズ」だ。

、、、、と言う話を以前も書いたかもしれない。

ナインストリーズ

短編集であるナインストーリーズは、とりわけ「バナナフィッシュにうってつけの日」がお気に入りだ。

とは言っても、都合の良いことに、僕は何度読んでも作品の内容が覚えられない。
だから、何度でも読めてしまうという訳だ(笑)


これも以前にも書いたかもしれない。

サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は傑作だ。

僕は学生時代、一度読もうと思って、けれど取りやめている。
結局、どこにでもいる普通の大人になった頃に再び手にした。

読後、読むには頃合いだったなと思い、そして若い時に読まなくて正解だったなと改めて思った。

主人公は男子高校生で、一人称で進行するが、作品世界は対極する「正解」を描いている。

この二つの「正解」は、作品の性質上主人公側から受けるインパクトの方が強い。
そしてそのインパクトが強いが故、影響を受けたとされる人たちによる、実際に起きた幾つかの事件は、本書がトリガーと言われたり、バックグラウンドだと言われたり、猟奇的事件の因果関係としても、この作品を有名にしていった。

因果関係として取り沙汰される一番有名な事件は、ジョンレノンの射殺事件だろう。
犯人はジョンレノンに対し発砲を行った後、現場の歩道に座り込み、警察が到着するまで本書を読んでいたというエピソードは有名だ。

大概、作品から読み取られたメッセージは「片側」の世界の「正解」だ。

この危うい対極を、少ない経験値で読破してしまうと、真理を見失うのではないかなと感じている。

いや、まあ、そこまで真剣に真理を欲している訳ではないので、どうでもよいと言えばどうでもよいのだが、何事も真剣に考え、清潔で純白な世界など存在しない事に失望するような年頃では、受け止め方が全然違うだろうなと、考えたり。

世間に対して失望する(三行半をくらった)少年が、俗世を嫌い、けれどなんとか馴染もうとするも、どうにもうまく取り回せず、価値観の合わない世間との折り合いを見つけ出す事をあきらめ、世捨て人として生きることを決意するも、結局は無垢な子供の純粋さが存在するのはこの俗世なんだな、と、元の世界に戻っていくお話。

未読の方。
読むにはそろそろ頃合いです。

ライ麦


ちなみにお勧めは、「野崎 孝」訳版。

出版されてから50年以上経過しているが、古びた感じはしない。
つまりは機械的に翻訳されたわけでは無く、訳者のセンスがとびきり優れていたということか。

可能なら、「村上春樹」訳ではなくこちらをお読み頂くとよろしいかと。

尚、表紙のイラストは「ピカソ」です(笑)





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The Catcher in the park

こんにちは~

>「父ちゃん、オレはこれにするよ」
>次男が差し出したのは、食べ物では無くコロコロコミックだった。
メチャ笑えました。
どうしても欲しかったのでしょうね (*^_^*)
「花より団子」ではなく 「団子より花」ですね。


>僕はコミックに対して否定的では無い。
>何も読まないよりはコミックであっても読んだ方が良いと思っている。
それは 私も同じです。

漫画から得られる事も多いと思っております。
感動する事もあるし 知らなくて勉強になる事も多いと思います。
何もしないよりは よっぽど知識を広げられると思いますね。


私ですね、こういう事がありました。
10年前 前の会社を辞め、今の会社へ来たのですが、
最初の3年間は クルマで片道50kmを通勤していました。
時間にして(片道)1時間半~2時間です。

その時、ある部長がですね、
『通勤時間程 無駄な時間はない。時間の無駄だ。』
っと言ったのです。

その時、私はそうは思いませんでした。

春夏秋冬、変わりゆく景色。
通勤時間の1時間半~2時間の間、
今までなかった この時間を1人で向き合えるという事。
色々な事を考え 色々な事を想像します。
私は 何にも退屈しなかったですし 無駄だと思う事はありませんでした。
むしろ、貴重な時間だったと思います。
なかなか こういう経験というのは 体験出来ない事です。

何が言いたいのかと言いますと、
価値観の違いというのもあるかも知れませんが
行動を起こしている時というのは
無駄な事って無いっと思うんです。

小説は良くて 漫画が悪い(無駄)なんて事はないと思います。
ウチの子が そのコロコロコミックを持って来たら
kakeruパパさんと同じ様に 買ってあげると思いますね (*^_^*)
知識を広げる為と思ってね。


ごめんなさい、長くなりまして。
いつも反省しております・・・ m(_ _)m





Re: The Catcher in the park

tomパパ 様

コメント、ありがとうございます。

おっしゃる通りで、悩むより行動を起こすほうが無駄がなく、よいことだと思います。

うまくいかないなんてデフォルトで、太陽が東から登ぐらい当たり前だと自分に言い聞かせつつ、立ち止まってないでまず動こうと(笑)

僕の両親はコミックに対しては否定的で、けれど、そういう親御さんは珍しくないかもですね。

なので、小学生のころ、コミックを読んだことがあまりありませんでした。

そんなある日、家族で、後にも先にもない一度きりの家族旅行に行った時でした。

旅先の旅館での宿泊した部屋のクローゼットを開けた時でした。
先客が忘れたのでしょう。
週刊誌が置き忘れて残されておりました。

何の気なしにパラパラとめくると、読み切りマンガが掲載されていて、そして何の気なしに読み始めました。

物語は義兄妹のお話しで、自らの命を犠牲にして体の弱い兄を救う妹を描いた作品でした。

読み終わった時、涙がツ~と流れ、もう、僕の旅行気分は台無しでした(笑)

「マンガなんてくだらないからダメだよ」

そう言ったのは母親でしたが、その時、どうやら僕は騙されていた事をしった次第です(笑)


何でも見聞を広げるのはよいことではないかなとおもうです。
いらっしゃいませ
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kakeru666

Author:kakeru666
-
子どもたちとのお出かけ記録。

これからの方々の参考になれば幸いです。

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