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静かなるお祭り騒ぎ


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* いつだって、お祭りは楽しい














日曜日の朝。

僕は、昨夜の晩御飯の洗い物をやっつけつつ、洗濯機を回す。

僕は割と家事が好きで、休日の朝は忙しく過ごす。

「父さん、おはよ」

起きてきた長男が、お腹が空いたと騒ぎ出す。

「パンでいいかい?」

僕は返事を待たず、トースターに食パンを二枚突っ込んでレバーを回した。

「部活が有るんだ。父さん、送ってよ」

長男が言う。
どうやら、朝八時からのようで、集合は七時四十五分との事だった。

既に七時で、確かに車じゃないと間に合わない。

「オッケー、わかったよ。その代わり、早く食べて直ぐに支度するんだよ。でないと、車でも間に合わないからさ。父ちゃんヘリコプターなんて持ってないからね」

長男は右手をあげて返事をした。

程なく、奥さんが目を覚ましてリビングに現れた。
奥さんはコーヒーを入れながら、けれど、まだ眠い感じでボンヤリしていた。

「今日、パートなんだけど、送ってよ」

奥さんが笑う。
僕も笑う。

「オッケー、けど、順番だよ。お兄ちゃんを部活に送ってくるから、帰ったらパート先まで送るよ。間に合うでしょ?」

奥さんは右手をあげて返事をした。

僕はヘリコプターがあったら便利だなと思って笑った。





奥さんをパート先に送り届けた後、自宅に戻ると、その日一番寝坊助の次男が起きていた。

「父ちゃん、今日お祭りに連れて行ってくれるんでしょ?」

次男の目が輝いている。
ぐっすり寝た証拠に違いない。

「もちろん、その予定だよ」

僕が答えると安心したようだった。

「だけど、ちょっとまってね。洗濯干して掃除してからね。お昼頃には行けるからさ」

次男は「ほーい」と言って、最近お気に入りの「グレックのダメ日記」という本を読み始めた。





予定通り、お昼頃に僕と次男はお祭りに向かった。

それは地域の名もないお祭りだが、毎年行っているのと、お祭りの目玉が飲食の模擬店の数々なので、僕らは美味しいものを期待して、お腹を空かして望んだ。

ところが、同じ事を考えている人が多いようで、たどり着くと広大な駐車場は満車で、僕らは入ることが出来なかった。

「仕方がない、ちょっと離れてるけど、ショッピングモールの駐車場に停めよう」

お腹が空いたと愚図る次男を説き伏せて、僕らの車は回れ右をする。

その時だった。

携帯がなり、それは長男からのライン電話だった。
僕は車を停めて、電話に出た。

「父さん、部活終わった。このまま祭りに行きたいんだけど、迎えに来てくれる?」

僕は次男と顔を見合わせる。

「兄ちゃん、学校まで迎えに来いってさ。どうする?」

次男に尋ねると、

「別にいいんじゃん」

と答えて、グレックのダメ日記を読み始めた。
面白い本との出会いがあって良かった。

取り敢えず、次男が大人しくしているうちに、長男を迎えに行く事とした。




長男をピックアップしたあと、僕らは祭り会場の駐車場に入れない事を想定して、少し離れたところにあるショッピングモールの駐車場を拝借する事にした。

少し歩くが、長男が一緒だと次男は黙って歩いてくれる。

最近、兄弟で歩く事も少なくなったはずだった。

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そこそこ歩くことになったが、ほどほどでたどり着く。
相変わらず、広大な敷地で行われる地味なお祭りだなと思い返す。

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お祭り会場にたどり着くと、長男は同級生のグループを見つけ、その輪の中に入ると、そのまま仲間たちと祭り会場のどこかに消えて行った。

残された次男と僕は、何はさておきお昼ご飯だ、とジャンクフードの屋台を物色して回る。

次男はいつか食べてみょうと思っていたという林檎アメといつだってかかさず飲むラムネを取り急ぎ購入。

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僕はと言えば、ふっくらとしたオムソバとチリソースがタップリかかった唐揚げを選んだ。

お祭りだし、普段食べないものを頼むのも楽しみ方だ。

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そして思いのほかおいしかった。
満足。

そんなさなか、携帯が鳴った。
それは奥さんからで、パートが終わったから迎えに来てとの連絡だった。

僕は次男にお小遣いを渡し、好きなものを食べたりなんだりをして待っててねと伝え、奥さんを迎えに行くことにした。



「お祭り行く?」

僕は奥さんに尋ねた。

「まだ終わるまで時間あるよね?行くよ」

奥さんはそういって、お祭りの具合と、子供たちの具合を尋ねた。

お兄ちゃんは友達とどこかに消えたこと、次男は一人、お祭りを謳歌していることを伝えながら車を走らせた。



お祭り会場に戻ると、何故か次男は剣を手に入れていた。

奥さんと挨拶代わりに剣で遊び出す。

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「父ちゃん、お小遣い無くなっちゃった」

次男が言う。

「じゃあ、みんなで一緒に見て回ろうか?」

奥さんが答えた。
僕も正直、まだほとんど見ていない。
長男はいないが、家族でお祭りを楽しむ事にした。

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お祭りと言えば、やっぱり食べ物。
奥さんはお腹もすいていたようで、色々物色して回る。

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色々あって目移りしてしまう。

気になったものを買っては家族で分け合いながら一通りを見て回った。

「あれ、やりたい」

次男が、立ち止まる。
それは射的だった。

「いいよ、やろうやろう」

奥さんは次男に付き添って、射的を始める。

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何発か惜しい当たりがあったが、まあ、なかなか倒れない。
次男は悔しがったが、奥さんは笑って「次に行こう」と促す。

再びぐるぐると見て回っていると、「これやりた~い」と言い出した。

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まあ、子供は好きだよね。

「いいよ、やろうやろう」

奥さん大サービスでお小遣いを手渡す。
次男のはしゃぎ方が可愛い。

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まあ、結局当たらないんだけど(笑)

そんなこんなで、お祭りの終わり間際まで遊んだり買い物したりしながら仲良く過ごした。

「晩御飯の材料、買いに行こうか?なに食べたい?」

奥さんが尋ねた。

「お店行ってから一緒に考えよう」

僕が答える。


毎年の家族行事は、長男は一抜けしたけど、今年も仲良く過ごす事ができた。

しばらくすると次男も友達と過ごすようになるのだろう。

その時は、奥さんと二人でお祭りを楽しめたらよいな。

そんな事を考えたりしながら、僕は家族を乗せて車を走らせた。


また、来年!


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