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名も無き家族と名も無き公園 ①




長男のバトミントンの試合。

奥さんはこの日パートだった。
僕は応援に行きたくて、けれど次男を一人自宅に置き去りにするには忍びなく。

「大丈夫だよ。おれ、友達と遊びたいし」

次男はそう言ったが、朝から夕方まで一人にするのも心配だったので、少々嫌がったが、長男の応援に付き合ってもらった。



次男と二人、電車に乗り、降りたことのない駅で案の定迷子になりながら、試合会場に向かった。

その道中、次男と色々な話しを楽しむ。

とはいえ、試合会場にたどり着けば、次男の出来る事はほとんどなく、ただただひたすらに帰る時間を待つしかなかったはずだ。

それでも、おとなしく試合が消化されるの待っていた。

唯一のイベントはお弁当くらいのもんだったはずだ。

20181120083149dec.jpg


父ちゃんお手製の弁当は、美味しかっただろうか?




その日の全ての試合が終わり、次男と駅に向かう帰り道。

同じように色々な話しをして楽しむ。

シャイな長男と違って、愉快なキャラクターが有り難い。

「父ちゃん、公園がある。遊んでもいい?」

次男は僕の顔を覗き込む。
正直、だいぶ遅くなったし、おなかも空いたし、寒くなったしで、できれば早く帰りたかったが、さんざん我慢した次男を無下には出来ない。

「存分にどうぞ」



僕はそういって、公園の隅に荷物を置いて、飲みかけのコーヒーをすすりながら煙草に火をつけた。

「父ちゃん、タバコやめなよ。死んじゃうよ。おれ、悲しいもん」

次男が言う。

「一考するよ」

そう言って僕は笑う。

次男はかぶりを振りながら、遊具目指して走り出した。

どこにでもある小さな公園だ。
けれど僕らはいつだって公園で遊んで過ごした。

20181120083151ecd.jpg

次男は思い思いの遊び方で公園を走り回る。

しばらくすると、僕のいる場所に戻ってきた。

「また、タバコ吸ってる。それより、ちょっとこっちきてよ」

次男に手を引かれ、僕は公園の端の方へと連れて行かれた。

「これ、面白いんだよ」

次男はそう言うと、小さな石を拾った。
次男の足元には、地面から生えたような細いプラ板が刺さっていた。

そのプラ板の端に拾った小石をあてがい、プラ板を仰け反らせていく。

次男が手を離すと、小石が遠くまで飛んで行った。

20181120083317565.jpg

「ね、面白いでしょ?」

そう言ってケラケラと笑った。

そんな遊びを何回か繰り返した。

「さ、父ちゃん、帰ろうか」

次男が言う。

「帰ろう。お母さん、待ってるし。お兄ちゃんの試合の報告しないとね」

僕が言う。

「父ちゃん、ジュース買ってよ」

次男が甘える。

「いいよ。あそこに見えるお店で買って帰ろう」

僕は次男と並んで歩く。

この日はお疲れ様でした。
いい子だったね。




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